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たーすけ、ありがとう

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今年最初の更新なので新年のご挨拶を書くべきなのですが、
悲しいお知らせをすることになってしまいました。
すごく長くなりますが、ありのままをそのまま書きます。

2012年 元日。4:44.
たーすけ(本名タロ)が突然天国へ行ってしまいました。
13歳半でした。
本当に急にでした。
どうして急にそんなことになったのか自分では理解できず、今もまだ信じがたいです。
なぜ?なぜ?が、頭の中をぐるぐるしていました。

12月30日の夜まで、ほぼいつも通りの様子(に見えた)たーすけでした。
夜、ご飯をあげようと台所へ行く途中、突然フラフラ~と倒れました。
そして一瞬白目をむいて、でもそのあと少し落ち着きました。
その日の朝食までは普通に食べましたが、夕飯は食べてくれませんでした。
少し呼吸が荒くなりました。
すぐに病院に電話して、休診日ですが明日の朝一番で診てくれることになりました。

そして大晦日。

「心臓は頑張って動いていますが肝機能が低下していて血が全然循環していない」とのことでした。
歯ぐきが真っ白でした。
健康な子はピンク色で、本来ピンクでなくてはいけないとのこと。
いい注射を打ちますから夕方までに効いてくるだろう、と言われました。
が、全く回復するどころか、どんどん呼吸が苦しそうになり悪化していきました。
大晦日な為、先生は18時すぎないと戻れないとのこと。
18時すぎたらすぐに電話しましたが、渋滞でまだ戻れず、結局19時すぎだったと思います。
電話すると、また注射を打つので連れてきてくださいと言われました。
本来休診なので、ありがたかったです。

そしてまた注射を打ってもらいました。
でもやっぱり回復せず。。。
普段私たちのベッドの上で一緒に寝ている為、
夜、トイレに自分でいけないとかわいそうだからと、
旦那が、たーすけと居間で寝ることにしました。

居間には、たーすけのベッドが2個あって、
ベッドからベッドへ、自分で歩き何度か移動していました。
呼吸はずっと大きく苦しそうでした。
私は寝室にいましたが、心配で1時間おきに、そーっと様子を見に行ってました。
旦那もウトウトしてました。
最後に私が見にいったとき、いつものベッドでいつものように寝て、
呼吸も少し落ち着いたように見えたので、そっと寝室に戻りました。
朝にはきっと薬が効いて回復してくるだろう、と少し安心した自分がいました。
そしてうっかり2~3時間寝入ってしまいました。

旦那の慌てた声で起こされました。
「たーすけ死んじゃう!たーすけ死んじゃうよ!!」

え???びっくりして飛び起き慌てて居間に行き、
「たーすけ、たーすけ!」と私が呼んだ瞬間、
口をパクっと1回動かし、そして逝ってしまいました。

私が来るのを待っていたかのように。
居間にいるときも熟睡はせず、なんども頭をあげて部屋を見渡していたそうです。
私がいないので、頑張って待っていたんだと思いました。
そして最後に口を動かしたのは、最後の言葉を言ってくれたのだと思います。
「さよなら」なのかな、「ありがとう」なのかな。。。

こんな新年の幕開けになるなんて、これっぽっちも想像していなかった。
いつものように3人でまったりお正月を過ごすはずだった。

先生はきっとわかっていたのだと思います。
最後に病院に行ったとき、帰り際に、
「よくしてあげてね」「オシッコをもらすと思うからシートを敷いてね」
「短頭犬種は短命なんて言うけど、まだ13歳だしねぇ、もっと長生きして貰いたいよね」
そう言われました。
その時は、何故そんな事を今言うのか不思議に感じたし、ちょっと嫌な感じを受けました。
私は、まさか死んでしまうなんて全く思ってなかったので。
後から思えば、ああ、先生はわかっていたんだ、と。
それならば、その時にはっきり今夜が峠だと言ってほしかった。
知ってれば私はずっと離れず一緒にいたのに。

それに、初秋にお尻の手術をするにあたり、
日帰り入院してワンワンドッグ(人間でいう人間ドッグ)をちゃんと受けていました。
その時、肝臓の数値が正常値から少しオーバーしている、という結果がでて、
手術の前に1週間薬を飲ませて数値を正常にしてから手術をしましょう、って事になったのです。
手術が無事に終わったあとも、肝臓の治療の話などはありませんでした。

今思えば、お尻の手術は本当に必要だったのか?手術しなければいけないほどの状態だったのか?
あの手術で体に負担がかかったのでは?
手術なんてできる体じゃなかったのでは?
色々考えてしまいます。
でも、いくら考えたところで、たーすけはもう戻ってきません。


前回の記事にも書きましたが、たーすけは秋くらいからよく吠えるようになって、
今までとは違う行動をしました。
ティッシュを食べてしまったり、紙をなめたり、白い物に執着しているようにも見えました。
私たちは、もう、おじいちゃんだから、と全て老化のせいだと勝手に素人判断していました。
今までは、ちょっとの異変でもすぐに病院に行っていたのに、
今回は老化現象と疑いませんでした。
その頃の私は、義母の骨折で自分に負担がのしかかった事で、
毎日イライラしていました。
たーすけに、あまり目をむけていなかった。
たーすけが、吠えたりしても怒ってばかり。
ティッシュを食べた時も怒って、ティッシュを取り上げようとして噛まれてまた怒って、
頭にきて廊下へ追い出しました。

たーすけなりの「sos」だったのに、あんなに沢山のsosをだしていたのに。
私は全く気がついてあげられなかった。
カラダがきつくて、吠えて訴えたり、狭い場所へ入り込んだり、
色んな方法でアピールしていたのに、
馬鹿な私は全然気がつかず、本当に後悔してもしきれなくて、
たーすけに申し訳なさすぎて、毎日苦しくて泣きっぱなしでした。

あの時、すぐに対処していれば、今ここにたーすけはいたはず。
本当にごめんね、たーすけ。
沢山の幸せ貰ったのに。

12月中旬、伊豆へ旅行へ行きました。
たーすけにとっては、旅行なんかできる体じゃなかったのに。
きっとツライだけの旅だったと思う。
自分達が行きたかったから、癒されたかったから、
今年で最後にしよう、そう決めて決行してしまいました。
本当に馬鹿ですよね。
病院への不信感みたいなことを書いてしまったけれど、
一番悪いのは私です。
毎日、一番一緒にいたのに、気がついてあげられなかった私が一番悪い。

周りからは、たーすけは親孝行だね、って言われます。
本当にそうだと思う。いい子すぎちゃった。
私たちの手を煩わせないよう、逝ってしまった。
たーすけは私たちが楽しそうにしているのを見るのが、何より嬉しそうでした。
だから自分のせいで心配させたくないと思い、ぎりぎりまで我慢していたのだと思う。

私は自分が小さかった頃から常に犬と共に生活してきました。
今まで家族だったワンコ達は、病気持ちだったりで、ずっと病院通いしていたり、
老化で段々と目が見えなくなり、段々と耳が遠くなり、段々と歩けなくなり、
そんな段階を踏んでいくのを見てきました。
だからそういうものだと思っていましたし、そういう心構えだってしてました。
実家のわんこ達と比べると、たーすけはいつも元気いっぱいでハッスルして、
元気印のたっくん、ってよく言われていたけど、結局誰よりも短い犬生だったね。。。

こんなに突然、かけがえのない存在のたーすけがいなくなってしまって、
心の準備なんかできてないので、気持ちがついていかないです。
私は、たーすけさえ居てくれれば、それで幸せだったのに。

1ヵ月が経ちました。
たーすけのいない毎日は、一日がとても長くて、長い長い1ヵ月でした。
日課がなくなっただけで、こんなにも長く感じるなんて。
毎日泣いてばかり。
普段慌てることのない旦那の、あの慌てた声、たーすけの最後の顔が脳裏に焼き付いて、
どうしても思い出しては涙があふれるのです。

泣いてばかりいると、たーすけが安心して逝けない。
そう思って頑張ろうと思うのだけど、やっぱり思い出して悲しくなって。
毎日がその繰り返しです。
掃除も3週間できませんでした。たーすけの抜け毛がなくなってしまう、
たーすけの痕跡がどんどんなくなってしまいそうで。。
たーすけの使っていたベッドやクッションも、段々とたーすけの匂いが薄れてきて悲しい。
まだすべてそのままです。おもちゃもトイレも、おしっこのついたシートも。

そんな中、妹が私たち夫婦に1冊の本を贈ってくれました。

「ペットたちは 死後も生きている」
という、ハロルド・シャープさんと言う人が書いた本を日本の方が翻訳された本です。

文字だけの本、すなわち小説が嫌いな私でしたが、2日で読み終えました。
薄かったのもあるけれど、本のタイトルが、どんな意味なのか興味があったから。




ペットたちは死後も生きている


気持ちが少し楽になれました。
天国って本当にあるんだと、思いました。
たーすけは、実家の先輩シーズー達ときっと一緒にいると思います。
そして、いつか自分にその時がきたら再会できるのだそうですよ。

同じように、立ち直れないでいる方や、大切な家族を亡くされた方に
ぜひ読んでもらいたいです。



お別れの日(お正月休みだったので5日になってしまいました)、
よくお花見をした水元公園の桜並木を往復し、
大好きだった実家へ連れていってあげ、
それから私の住んでる市にあるペット火葬の業者さん(以前調べ物をしていて見つけました)で
立ち会い葬をしました。
実家の母と妹も一緒にお見送りしてくれました。
きっと、たーすけも喜んでくれたと思います。
夫婦で書いたお手紙と、大好きだったオモチャのニャンパイヤ、おやつとご飯、服とタオルも一緒に。

2004年にこのブログを始め、何度かパソコンが壊れたとき写真も消失してしまったので、
このブログにしか残ってない写真も沢山あります。
なので、更新はしてなくても、このブログは宝物です。
たーすけの生きた証でもあります。
今まで、一緒に成長を見届けてくださった方に感謝の気持ちでいっぱいです。
コメントやナイスをくれたり、時には励ましてくれたり、本当にありがとうございました。

最後にひとこと。
こんな愚かな私に言われたくないかもしれませんが。。。
犬は言葉がしゃべれません。
いつもとちょっと違う行動をしたり、変だなと思ったら病院へ行ってください。
老犬だと、痴呆と間違えやすいかもしれませんけど病気も疑ってください。
後悔は少なくすむよう、沢山可愛がってあげてくださいね。

いつか気持ちがもっと楽になれたら旅行記を書きたいなぁ。
たーすけと最後に写真を撮った旅だから。。。


長々と読んでくださった方、ありがとうございました。

  みずたま*&たーすけより


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